本のSNS (TechCrunch.comより)
本は一人で読むことが多いが、読書からソーシャルな活動が生まれることもある。ご存じのように、読書会や読書クラブは昔も今も盛況だ。BookSproutsは、おいしい仮想コーヒーを飲みながら本について語り合おう、という読書家たちのために最近出来たオンラインコミュニティだ。このSNSはオンラインの読書会を開く、ほかの人たちと本について話し合う、会議や座談会を開く、書評を書く、などなどが誰にでもが容易にできるように作られている。 まずなにより、このWebサイトはルック&フィールがいい。会員登録は簡単にできるし、サイトのレイアウトやコピー(文章)も分かりやすいので、登録したあとに何をするのか、迷ったり途方に暮れたりすることはない。読書コミュニティを強力な検索機能が支えているので、自分が読んだ本や、読みたいと思っている本をサイト上に加えるのも、たいへん容易だ。BookSproutsの上に読書クラブを作るのも一瞬でできるし、テーマや著者や地域だけでなく、本の名前から既存の読書クラブを探すことができる(驚きだ!)。検索してみると、今現在このSNSには275の仮想読書クラブがある。一部は招待制だ。 BookSproutsは、オンラインコミュニティの多くがロンチ時に直面する問題を抱えている。それは、避けることのできない“鶏が先か卵が先か”の問題だ※。今読んでる2冊の本を自分の仮想書棚に加えたが、どちらもそれが話題になっている読書クラブはないし、書評もない。だからこのネットワークはぼくにとっては、今のところ全然ソーシャルじゃない。もちろん自分の読書クラブを開設してサイト上で会員を募集したり友人を誘うことはできる。せっせと書評を書いてもいい。でも、みんな知ってるように、こういうサービスの上で自分から熱心に活動する人はほんの一握りのユーザだ。だから受け身で見物人的なビジターのできるだけ多くをオンライン読書クラブの“リーダー”に変えること、それが今後のBookSproutsの課題だ。〔※:ビジター数を増やすためには優れたリーダーやコンテンツが必要、しかし優れたリーダーやコンテンツはビジター数が多いにぎわいの中からできてくる、の鶏卵。〕 また、BookSproutsのビジネスモデルがよく分からない。サイト上の広告は、見つけるのに苦労するぐらい少ないし、ユーザは何をしても課金されない。ユーザのプロフィールにある本にAmazonやAbeBooks(今ではa href=”http://jp.techcrunch.com/archives/20080801amazon-to-acquire-abebooks/”>Amazon系列)などのアフィリエートを付ける手はあるが、好きな本はたぶん自分がすでに持っている本だから、あまり意味がない。 BookSproutsの競合相手として、Shelfari(最近Amazonが買収)やAbeBooksが運営するLibraryThingがある。どちらも本を軸とするSNSだ。
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